公式サイトのドキュメントが変わってる
久しぶりに Esplessif 社の公式サイトを確認してみると、掲載されているドキュメントが変更されていることに気が付きました。
ESP-IDF Programming Guide のトップページは変わったように思えなかったので、中まで確認しないでいました。ところがAPI Reference の Protocols を見ると、HTTP Server
とか、見覚えのない項目が表示されているではありませんか。
どうやら最新の master ブランチ(開発進行中のバージョン)では、HTTP Server が提供されるようです。
そこで今回は、ESP-IDF を最新の安定版にアップデートしてみることにします。
ちなみに現在利用しているのバージョンも残しておいて、必要に応じて戻すことができるようにしてみたいと思います。
安定版のESP-IDFを取得
現在のバージョンは Github から直接クローンしてきたのですが、最新の安定版は zip ファイルでも提供されています。今回は、この zip ファイルを利用する方法を試してみたいと思います。
https://github.com/espressif/esp-idf/releases に各リリースのアーカイブが公開されています。この中から、執筆時点の最新のリリースである v3.1 を探します。
9月7日に更新された esp-idf-v3.1.zip のリンクがありました。この zip ファイルをダウンロードすることにします。
インストール
- esp-idf-v3.1.zip を解凍してできる
esp-idf-v3.1
フォルダをC:¥msys32¥opt¥
に移動します。 - ESP-IDF のパスを変更します。
C:¥msys32¥etc¥profile.d¥export_idf_path.sh
export IDF_PATH="/opt/esp-idf-v30"
を#export IDF_PATH="/opt/esp-idf-v30" export IDF_PATH="/opt/esp-idf-v3.1"
に変更 - Eclipse のプロジェクト設定を変更します。
- [プロジェクト]メニュー-[プロパティ]を選択します。
- [C/C++ビルド]-[環境]を選択します。
- IDF_PATH を選択します。
- 値を
C:/msys32/opt/esp-idf-v3.1
に変更します。 - [OK] を選択します。
確認
それでは、サンプルをビルドしてみましょう。
以前、Eclipse プロジェクトの新規作成で作成した blink
プロジェクト再度コンパイルしてみましょう。
まずは設定を変更して、make clean
。
続いて、make flash
。
LED の点滅が確認できました。
よく見てみると?
以上で ESP-IDF のアップデートができました。
そのあとで、ドキュメントをよく見てみると HTTP Server などの機能が付かされたのは master ブランチの ESP-IDF だけで、安定版の ESP-IDF にはまだ組み込まれていないようです。
少し先走ってアップデートしてしまったようです。